湯の山温泉「僧兵まつり」へ!炎が燃え盛る火炎みこしの迫力を体感

2026年10月4日(日)、三重県菰野町の湯の山温泉で開催された「第55回 僧兵まつり」を見に行ってきました。

県下最大級の炎の祭典として知られる僧兵まつり。最大の見どころは、炎を豪快に燃え上がらせながら温泉街を練り歩く「火炎みこし」です。

以前から一度見てみたいと思っていた祭りで、今回は友人と湯の山温泉の「オテル・ド・マロニエ湯の山」に宿泊し、じっくり楽しむことにしました。

揺らめく炎に照らされる僧兵たちの姿。火の粉が舞い、熱気が伝わるほど近くを通る火炎みこしは、想像以上の迫力でした。

今回は実際に体験した祭りの様子を中心に、アクセスや観覧場所、撮影時の注意点なども振り返ってみたいと思います。

目次

僧兵まつりとは?湯の山温泉に伝わる歴史

僧兵まつりは、三重県菰野町の湯の山温泉で開催される、歴史と炎をテーマにした祭典です。

その由来を知るうえで欠かせないのが、湯の山温泉に現存する「冠峰山三嶽寺(かんぽうざん・さんがくじ)」の存在です。

公式案内によると、三嶽寺は天台宗を開いた最澄(伝教大師)が全国各地に設けた山岳宗教の拠点の一つとされ、かつては寺院を守るために武装した僧兵たちが活動していました。

僧兵の数は300人以上とも伝えられています。

しかし、1570年(元亀元年)には織田信長の兵による焼き討ちに遭ったと伝えられています。

以前、仕事で訪れた際に撮影した三嶽寺の入口付近。
イセヒヨ

写真の案内では「三岳寺」と表記されていますが、湯の山温泉協会の公式サイトでは「三嶽寺」と表記されています。

湯の山温泉では、こうした僧兵たちの勇気や忍耐、正義感をたたえ、明治初期頃から「湯元まつり」として僧兵姿を再現。温泉を発見したと伝わる浄薫和尚の供養とともに、祭事が受け継がれてきました。

ただ炎を燃やすだけではなく、この地で生きた人々の歴史や思いが込められた祭りなんですね。

御在所岳の観光から祭り会場へ

御在所ロープウエイから望む御在所岳周辺の景色
祭りが始まる前に、御在所ロープウエイで御在所岳の観光を楽しみました。

今回は湯の山温泉に宿泊する予定だったので、夕方までは御在所ロープウエイを利用して御在所岳の観光を楽しんでいました。僧兵まつりの会場は、御在所ロープウエイ湯の山温泉駅の前。山から下りてきたのは、ちょうど午後5時頃でした。

2026年第55回僧兵まつりの公式案内チラシ
第55回僧兵まつりの案内。催しの内容や火炎みこしの予定時刻が掲載されています。

会場では屋台が営業を始め、ステージでは僧兵太鼓の演奏がスタート。太鼓の力強い音が山あいの温泉街に響き渡り、祭りの始まりを感じさせてくれます。

午後5時30分からは開幕式と採火式、四條流包丁式などが行われ、その後も太鼓やよさこい踊り、ゲストによるステージが続きます。四日市市出身のお笑い芸人・ザブングル加藤歩さんも出演するなど、火炎みこし以外にもさまざまな催しが用意されていました。

僧兵まつりで披露された僧兵太鼓
午後5時から始まった僧兵太鼓。力強い太鼓の響きが祭りの開幕を盛り上げます。

僕らもしばらく会場でステージを鑑賞し、屋台で軽く食べながら祭りの雰囲気を楽しみました。ただ、今回の一番のお目当てである火炎みこしは午後8時30分出発予定です。まだ時間があったので、一度ホテルへ戻って夕食を済ませることにしました。

会場から宿泊したオテル・ド・マロニエ湯の山までは、徒歩で約10分。徒歩で通れる近道を利用すると、思ったよりも近い距離です。友人は温泉にも入り、少し休憩してから再び会場方面へ向かいました。

炎のなかに浮かび上がる僧兵たち

火炎みこし出発地点で灯された松明
火炎みこしの出発地点に灯された松明。暗闇のなかに炎が浮かび上がります。

火炎みこしの出発場所は、三交湯の山温泉バス停付近。午後8時30分の出発を見届けるため、僕らは午後7時50分頃に現地へ到着しました。

【参考】道中、以前撮影でお会いした方と偶然再会しました。その方によると、かつては火炎みこしの出発場所が現在とは異なっていたそうです。

到着した頃には、すでに僧兵の衣装をまとった人たちが集まり、準備が進められていました。この日の天気は小雨。傘がなくても何とか過ごせる程度でしたが、雨の中で本当に火炎みこしが燃え上がるのか、少し心配になりながら待機します。

そんな心配をよそに、辺りが暗くなると、まず周囲に設置された4カ所の松明に火が灯されました。

暗闇のなかで炎がゆらゆらと揺れ、その明かりに照らされて僧兵たちの姿が浮かび上がります。

炎の明るさ、揺らぎ、立ち上がる熱気。まだ火炎みこしそのものには点火されていないのに、それだけで十分に見応えがありました。

炎に照らされる僧兵たち
炎に照らされる僧兵たち。火の揺らぎと歴史を感じさせる姿が印象的でした。

カメラを向けながら、この祭りならではの幻想的な風景だなと感じた場面です。

火炎みこしに点火!燃え盛る炎の迫力

いよいよ火炎みこしの準備が始まります。

まずはその場でご祈祷が行われました。このときは撮影禁止のアナウンスがあったため、カメラを下ろして静かに見守ります。

ご祈祷が終わると、僧兵たちが大きな松明に次々と火を灯していきました。松明は太くがっしりとしていて、まるで巨大な竹ぼうきのよう。設置された炎から火を移し、燃え上がった松明を神輿に差し込んでいきます。

火炎みこしの松明に点火する僧兵たち
大きな松明に火を移す僧兵たち。火炎みこしが完成するまでの過程も見どころです。

一本、また一本。

火が増えるにつれて、神輿全体を包み込むように炎が大きくなっていきます。

そうして少しずつ形を成し、目の前に現れたのは、轟々と燃え盛る巨大な火炎みこし。

その迫力に圧倒されました。

燃え盛る火炎みこし
次々と松明が差し込まれ、巨大な火炎みこしが完成。想像以上の炎の勢いに圧倒されます。

炎の明かりに照らされた僧兵たちが、一斉に掛け声を上げて神輿を担ぎ、温泉街を進み始めます。歴史のなかで語り継がれてきた僧兵たちの力強さや勇敢さが、目の前の光景に重なって見えるようでした。

燃え盛る火炎みこしを担いで出発する僧兵たち
勢いよく燃える火炎みこしを担ぎ、僧兵たちがいよいよ出発します。

火の粉が舞う温泉街を練り歩く

火炎みこしの巡行の様子を示す写真
火炎みこしの巡行の様子。

火炎みこしは三交バス停付近を出発し、坂道を上りながら御在所ロープウエイ駅前の祭り会場を目指します。今回、僕は出発する火炎みこしを撮影したあと、徒歩でショートカットして先回りすることにしました。

祭り会場付近で、上ってくる神輿を迎えるように撮影する作戦です。ところが、実際にはそこまで急いで先回りする必要はなかったかもしれません。火炎みこしは途中、旅館「彩向陽(いろどりこうよう)」付近で一度止まり、休憩を取っていました。

湯の山温泉の坂道を進む火炎みこし
温泉街の坂道を練り歩く火炎みこし。僧兵たちの掛け声と燃え盛る炎が迫力満点です。

結局、会場方面から坂を下っていくと、その辺りで再び火炎みこしに合流できました。

そのため、火炎みこしの巡行をじっくり撮影したいなら、出発地点から後ろをついて歩く方法でも十分楽しめると思います。ただし、巡行中は係員の誘導や通行規制に従うことが前提です。

温泉街を巡行する火炎みこしの様子
温泉街を進む火炎みこしを間近で見守りました。

途中では、燃え上がりすぎた炎をホースの水で抑える場面もありました。間近で感じる炎の勢いは、この祭りならではの迫力です。

ただし、当然ながら危険もあります。燃えた松明から灰や火の粉が落ち、道路には、まだ赤く燃える炭のようなものが落ちていることもありました。靴や衣服への引火、やけどなどには十分注意が必要です。

撮影していると、つい少しでも近づきたくなりますが、安全な距離を確保し、係員の案内に従うことが大切だと感じました。特に小さなお子さんと観覧する場合は、火の粉や落下物にも気を配りたいところです。

火の粉を散らして進む火炎みこし
火の粉を散らしながら進む火炎みこし。近くで見るほど炎の熱気と迫力を感じます。

それでも、炎を背負うように歩く僧兵たちの姿には、何とも言えない力強さがあります。温泉街の坂道を進む火炎みこしを追いかけながら、熱気と興奮に包まれたひとときでした。

祭り会場で最後の見せ場!そして花火へ

まつり会場に到着した火炎みこし
祭り会場に到着した火炎みこし。最後まで力強く担ぎ続ける僧兵たちの姿が印象的でした。

坂道を上りきった火炎みこしは、御在所ロープウエイ駅前の祭り会場へと到着します。

ここで最後の見せ場が待っていました。

祭り会場での火炎みこしの様子
メイン会場でも火炎みこしが最後の見せ場を迎えます。

僧兵たちが火炎みこしを担ぎながら、会場内を3回ほど回りました。燃え盛る神輿を支え続ける僧兵たちは、相当な熱さだったのではないでしょうか。最後まで力強く神輿を担ぐ姿が印象に残っています。

僧兵まつりのフィナーレの様子
火炎みこしの後は、音楽と花火によるフィナーレが待っていました。

火炎みこしの終了後、午後9時10分頃からは打ち上げ花火ショーが始まりました。大きな花火を次々と打ち上げる花火大会とは少し違い、音楽に合わせ、打ち上げ花火と仕掛け花火がテンポよく繰り広げられる演出です。まるで一つのエンターテインメントショーを見ているようでした。

火炎みこしの力強さから、音楽と花火による華やかなフィナーレへ。祭り全体の締めくくりとして、心地よい余韻が残りました。

僧兵まつりは日帰りでも楽しめる?

僧兵まつりで運行された臨時バス
僧兵まつりで運行されていた臨時バス。無料シャトルバスの運行情報は開催年の案内を確認してください。

今回、僕らは湯の山温泉に宿泊しましたが、実際に訪れてみると日帰りでも十分楽しめそうだと感じました。

第55回の案内では、午後5時30分から無料シャトルバスが運行され、アクアイグニス、近鉄湯の山温泉駅、三交臨時バス停を結ぶ形になっていました。現地では、想像していたほど身動きが取れないような混雑はなく、観覧する場所を探すこともできました。

ただし、毎年同じ混雑状況とは限りませんので、余裕を持って訪れることをおすすめします。

食事は早めに済ませると安心

会場には焼きそばや唐揚げ、イカ焼き、僧兵汁、味ご飯などの屋台が並んでいました。

屋台を楽しむのも祭りの醍醐味ですが、火炎みこしの観覧を優先するなら、事前に夕食を済ませておくのも一つの方法です。僕らのように宿泊先で夕食を取り、改めて火炎みこしを見に行く流れも良かったと思います。

トイレの場所は事前確認を

宿泊先で入手した湯の山温泉周辺マップ
宿泊したオテル・ド・マロニエ湯の山でいただいた周辺マップ。

実際に少し困ったのがトイレです。

メイン会場の御在所ロープウエイ駅付近にはトイレがありますが、火炎みこしの出発地点付近では、すぐに利用できる場所を見つけられませんでした。長時間撮影したり、出発前から待機したりする場合は、早めに済ませておいた方が安心です。

まとめ|湯の山温泉を赤く染める炎の祭典

燃え盛る火炎みこしと僧兵たち
長く受け継がれてきた僧兵まつり。炎の迫力が忘れられない夜になりました。

初めて訪れた僧兵まつり。

一番印象に残ったのは、やはり火炎みこしです。暗闇のなかに松明が灯り、その炎が集まり、やがて巨大な神輿となって動き出す。目の前で燃え盛る炎の迫力は、写真や映像だけでは伝えきれないものがありました。

一方で、その背景にある三嶽寺や僧兵たちの歴史を知ると、祭りの見え方も少し変わってきます。長い年月を経て、今も湯の山温泉で受け継がれている炎の祭典。今回は宿泊して御在所岳の観光と合わせて楽しみましたが、日帰りで訪れるのも十分魅力的だと思います。

温泉街の静かな夜が、真っ赤な炎と掛け声に包まれる特別な時間。

三重県の祭りや伝統行事に興味のある方は、ぜひ一度、現地で体感してみてください。

第55回 僧兵まつり 開催情報

2026年に開催された第55回僧兵まつりについて、公式案内をもとに開催情報やアクセスをまとめました。

項目内容
イベント名称第55回 僧兵まつり
開催日2026年10月4日(日)
開催場所三重県三重郡菰野町・湯の山温泉
メイン会場御在所ロープウエイ湯の山温泉駅前
開催時間17:00~(打ち上げ花火ショーは21:10開始予定)
主な催し僧兵太鼓、採火式、四條流包丁式、あずま太鼓、よさこい踊り、ステージイベント、火炎みこし、打ち上げ花火ショー
火炎みこし出発地点三交湯の山温泉バス停付近
火炎みこし巡行20:30出発~21:00祭り会場到着予定
無料シャトルバス17:30から運行開始
シャトルバス経路アクアイグニス・近鉄湯の山温泉駅・三交臨時バス停
会場までの徒歩移動三交湯の山温泉バス停から徒歩約10分
主催僧兵まつり実行委員会
お問い合わせ059-392-2115(公式案内記載)
公式サイト湯の山温泉協会
第55回僧兵まつりの公式案内に基づく2026年開催情報。開催内容や交通案内は年度によって変更される場合があります。

2026年の主なイベントスケジュール

時間イベント場所
17:00~夜店開店・僧兵太鼓まつり会場
17:30~開幕式(採火式)・四條流包丁式まつり会場
18:30~あずま太鼓まつり会場
19:00~よさこい踊り(勝山組)まつり会場
19:30~純情クレイドール・どあまつり会場
20:00~応援☆少女まつり会場
20:30~ザブングル加藤歩・加藤タクヤまつり会場
20:30火炎みこし出発三交バス停付近
21:00火炎みこし到着まつり会場
21:10~打ち上げ花火ショーまつり会場
2026年10月4日の公式予定表をもとに作成。実際の進行時刻は変更される場合があります。

※公式案内では交通渋滞への注意喚起があり、公共交通機関の利用が推奨されていました。来場の際は開催年の最新情報をご確認ください。

参考:湯の山温泉協会「第55回 僧兵まつり」公式案内

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本記事は、取材や体験に基づいた一次情報をもとに、AIツールを活用して構成案を作成し、筆者が内容を編集・レイアウト調整しています。最終的には人の目で確認のうえで公開しています。

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