沖縄本島の西海岸にある沖縄で最も高い「残波岬灯台(ざんぱみさきとうだい)」をご存じですか?
全国でも16ヶ所しかない「登れる灯台」の一つとして知られ、美しい海と断崖絶壁が織りなす風景を一望できる、まさに穴場の絶景スポットです。宮本輝著の小説「灯台からの響き」を読了してから、灯台と中華そばが何かと気になる筆者。灯台に登れるのであれば、立ち寄らないという選択肢はありません。
本記事では沖縄らしい自然環境に触れながら、残波岬灯台を登ってきた体験をご紹介していきます。
残波岬灯台までのアクセスと沖縄らしい自然風景


この日はあいにくの曇り空でしたが、雨は降っておらず、観光には支障なし。シュノーケリングツアーに参加した「青の洞窟」エリアから車で約20分ほどの道のりで、アクセスもスムーズでした。
無料駐車場に到着して、徒歩1分で残波岬灯台にアクセスできます。






灯台の手前には開けた岬と遊歩道が広がっていて、遠くには伊江島のシルエットも望めるロケーションです。周囲には打ち寄せる波と珊瑚の浅瀬が織りなす「イノー」の独特の風景が広がり、まさに沖縄らしい自然の表情に包まれていました。
残波岬灯台の内部へ!99段の階段を登って360度ビュー


残波岬灯台の高さは31メートルあります。全国に点在する灯台の中でも、実際に登ることができる灯台は限られており、残波岬灯台もそのひとつ。僕が普段暮らす三重県・伊勢志摩の「安乗埼灯台」や「大王埼灯台」など、全国の登れる灯台を巡るのが好きな方には要チェックなスポットです。


参観寄付金(中学生以上)は300円です。階段は99段あり、ノンストップで登っていくと息が切れてきます。「ここで半分です。」といった途中の張り紙に励まされながら、自分のペースで登っていきましょう。
そして、階段を登ってたどり着く灯台の最上部からは、360度ぐるりと絶景が広がる圧巻のパノラマが待っています。
残波岬灯台から眺める、海と珊瑚の大地が織りなす迫力の景観は必見!


灯台の足元には、約2kmにわたって続く断崖絶壁の姿が。岩肌は風化と浸食により、あちこちに穴が空いたユニークな地形をしていて、自然の造形美に圧倒されます。曇りでも十分に景色を楽しめましたが、晴れであれば、白くきらめく波と青く澄んだ海とのコントラストが最高のロケーションとなります。


また、灯台の1階には歴史や構造を紹介する小さな展示スペースもあります。灯台好きにも満足できる情報量が用意されていますよ。
沖縄の海のダイナミズムを、残波岬灯台で体感しましょう


登れる灯台 残波岬灯台では、360度の景観や断崖絶壁と荒波がつくるダイナミックな地形が見どころです。僕らのように青の洞窟でのシュノーケリングツアーに参加した方は、特に立ち寄りやすいスポットです。
天候に恵まれれば、沖縄西海岸ならではの夕陽スポットとしてもおすすめの場所とのことですので、読谷村周辺のホテルに宿泊する方は特に必見です。残波岬灯台で、沖縄の海の迫力を全身で感じてみてはいかがでしょうか?
残波岬灯台 情報(2025年5月時点)
住所 | 沖縄県中頭郡読谷村宇座1861 |
料金 | 中学生以上 300円、小学生以下無料 |
営業時間 | 9:30〜16:30(天候により変更あり) |
階段の数 | 99段(エレベーターなし) |
駐車場 | 無料 あり |