子どもの頃に遊んだ懐かしいゲームの数々。そんな思い出を一気に呼び覚ましてくれる場所が、京都・宇治に誕生しました。
2024年10月にオープンした「ニンテンドーミュージアム」は、ファミコン世代から最新のスイッチ世代まで楽しめる任天堂の聖地です。
今回は、2025年3月に現地を訪れた体験をもとに、見どころや楽しみ方をレポートします。
ニンテンドーミュージアムってどんなところ?


2023年10月にオープンした任天堂初の公式ミュージアム。場所は、京都府宇治市の「小倉(おぐら)駅」から徒歩すぐという好立地。もともと任天堂の工場だった建物をリノベーションして作られた施設で、設計・施工は「野村工藝社」が手がけたそうです。
ミュージアム内では…
- 任天堂の歴史と代表的ゲームや、ファミコン、ゲームボーイ、スーファミからスイッチまで…懐かしのゲーム機の実機展示
- 巨大コントローラーでの体験型アトラクションを始めとしたゲームコーナー
- マリオの世界観で写真が撮れるフォトスポット
- グッズが揃うショップ「ボーナスステージ」
- オリジナルハンバーガーをつくれる「カフェ はてなバーガー」
などなど、見どころ盛りだくさんです。
入館チケットは抽選&事前予約制


入場は完全予約制(抽選)です。僕は約1ヶ月半前に友人とそれぞれで応募。結果、友人の方が当選しました!予約当選したのは日曜の午後2時枠で、競合が少なそうな時間帯を狙う作戦が功を奏したのかもしれません。
入館時のチェックも厳重でした


入口では受付と持ち物検査があり、空港のようなセキュリティチェックもありました。予約時に発行された専用の入館証は、体験コーナーでのコイン管理などに使われ、次回来館時にも引き継げるようになっています。
受付付近にはロッカーも完備されているので、荷物が多くても安心です。
1階:体験型の展示コーナー(子どもも楽しめる!)


まず入ると、マリオの土管やブロックが並ぶフォトスポットがあります。そこから館内へと進み、スタッフさんの説明を受けて、まずはエスカレーターで2階エリアへと移動しました。
2階は任天堂の歴史と懐かしのゲーム博物館エリア


エスカレーターを降りると、まさにニンテンドーミュージアムの名にふさわしい、誰もが童心にかえってしまう空間が広がっていました。
- 初代ファミコン、スーファミ、ゲームボーイ、64、ゲームキューブ…
- 名作ソフトたち(スマブラ、マリカー、FF、ゼルダ、ストⅡ…)
- 世界各国での販売台数や海外製の人気ソフトの展示



撮影禁止エリアなので、写真はありません。
僕にとって任天堂は、まさに子ども時代の思い出そのもの。特に小学校の頃に熱中したスマブラを筆頭とした64世代のゲームたちが並んでいたのには、胸が熱くなりました。
大学時代はDSで友達とぷよぷよや脳トレを楽しんでいたり、卒論のテーマには「ニンテンドーDSの成功要因と今後」というテーマで発表したことも。「任天堂は自分の人生とともにある会社なんだな」と改めて感じさせられました。
1階は懐かしいソフトや体験型ゲームを楽しめるエリア


階段で2階から1階へ降りると、雰囲気が一変して色んなゲームが体験できる賑やかなエリアに。特に巨大コントローラーで遊ぶコーナーに大行列ができていました。
せっかくなので友人と行列に並んで、2人1組でスーパーマリオを操作しました。1人が「矢印操作」、もう1人が「ジャンプやダッシュ」のボタン操作という分業制で、息を合わせないと1面から抜け出せずタイムオーバーに。僕と友人は1面で儚く散りましたが、中には2面の後半まで進む猛者もいて、ゲーム会場が沸いていました。
ゲーム体験はコイン(=カード内ポイント)を使って遊ぶ仕組みなので、まさにリアル版アーケード体験です。他にも、巨大コントローラーでアイスを積み上げるゲームやバッティング、花札タッチなど、昔懐かしいレトロゲーまで色んなコンテンツで溢れていました。
最後はショップ「ボーナスステージ」でお土産を購入


出口手前にあるショップ「ボーナスステージ」では、任天堂のオリジナルグッズを購入できます。
- スプラトゥーンのイカスミクッキー(数少ない食品系)
- ファミコン&スーファミのぬいぐるみ
- 各ゲームシリーズのボールペンやTシャツ、ステッカー など
お菓子系の商品は少なめでしたので、誰かにお土産を買うというよりは、任天堂ファンにとって、自分への「ご褒美ステージ」だと思えば納得です。
滞在時間・混雑具合の目安は?


僕たちは14時に入館して、2時間半ほど滞在しました。2階の展示エリアをじっくりと鑑賞、1階のゲーム体験エリアは混雑していたのでやや駆け足気味に。1階のゲーム体験エリアでどれだけ時間を過ごすかで、滞在時間が変わってきます。



2階と1階、どちらもじっくり楽しむと3時間ほどかかるかもしれません。
「記憶の片隅に眠っていた任天堂ゲームの思い出」が蘇る場所


ニンテンドーミュージアムは、ただのゲーム展示ではなく、自分と任天堂の歴史を思い出すタイムカプセルのような場所でした。今ゲームで遊べていない方でも、子どもの頃にファミコンやゲームボーイ、ニンテンドーDSなどで何かしらのハードで遊んでいた方ならきっと懐かしさでいっぱいになるはずです。
ニンテンドーミュージアムが気になっている方は、ぜひ予約抽選にトライしてみてください。ゲームの未来と、自分の思い出が交差する、不思議で温かい体験が待っていますよ。
ニンテンドーミュージアム 施設情報
項目 | 内容 |
---|---|
施設名 | ニンテンドーミュージアム |
住所 | 〒611-0042 京都府宇治市小倉町神楽田56番地 |
営業時間 | 10:00~19:00 |
休館日 | 毎週火曜日(祝日の場合は営業、翌水曜日が振替休館)、年末年始(12月30日~1月3日) |
アクセス | 近鉄京都線「小倉駅」東口から徒歩5分JR奈良線「JR小倉駅」北出口から徒歩8分 |
駐車場 | なし |
入館料 | 大人(18歳以上):3,300円(税込)中学・高校生:2,200円(税込)小学生:1,100円(税込)未就学児:無料 |
予約方法 | 事前予約制(抽選制)予約にはニンテンドーアカウント(作成無料)が必要 |
主な展示・体験 | 任天堂の歴代製品展示、体験型展示(入館時に付与される10コインで利用)、花札ワークショップ(別途予約・有料) |
館内設備 | カフェ(オリジナルハンバーガーなど)、ショップ(限定グッズ販売)、無料コインロッカー、Free Wi-Fi、授乳室、おむつ交換台 |
公式サイト | https://museum.nintendo.com/ |
公式SNS | X(旧Twitter)@Museum_Nintendo |