仙巌園近くで鹿児島名物「ぢゃんぼ餅」を。平田屋で味わった忘れられない甘じょっぱさ

――仙巌園近くに鹿児島名物のお餅があるらしい。

鹿児島2泊3日の旅で、そんな話を聞きつけて仙巌園方面に車を走らせ、たどり着いたのが「ぢゃんぼ餅 平田屋」です。

「ぢゃんぼ餅」の名前を初めて聞いたときは、正直なところ「ジャンボサイズのお餅なのかな?」と思いました。ところが漢字では「両棒餅」。これで「ぢゃんぼもち」と読みます。

実際に食べてみると、名前のインパクト以上に印象に残ったのが、その味わいでした。やわらかな焼きたてのお餅に、とろりとかかった甘じょっぱいタレ。一見するとみたらし団子にも近いのですが、食べてみると何かが違います。

旅を終えてからも「あのタレ、もう一度味わいたいな」と思い出すほど、僕にとって記憶に残る鹿児島旅の味になりました。

目次

仙巌園近くに残る、ぢゃんぼ餅の風景

平田屋があるのは、仙巌園からほど近い鹿児島市吉野町の磯地区です。

周辺には平田屋だけでなく、ぢゃんぼ餅を提供するお店がいくつか並んでいます。実際に訪れてみると、「この土地に根付いてきた食べ物なんだな」と感じられる場所でした。

平田屋の公式サイトによると、現在のぢゃんぼ餅につながると考えられている「五文餅(ごんめもち)」は、江戸時代後期の史料にも登場します。当時の谷山の名物として記録され、二本の串を刺した現在のぢゃんぼ餅に近い姿も残されているそうです。その後、磯地区でも五文餅が売られるようになり、明治期には平田屋をはじめとした店が営業するようになりました。

今も仙巌園の近くでぢゃんぼ餅を味わえる風景には、長い歴史が刻まれているんですね。

「両棒」と書く理由は二本の竹串から

ぢゃんぼ餅を目の前にすると、まず気になるのが餅に刺さった二本の竹串です。

この姿が、腰に大小二本の刀を差した薩摩武士を思わせることから、「両棒餅」と呼ばれるようになったと伝えられています。

しかも平田屋では、この小さな竹串まで手作りされています。

真竹を使い、裁断、滅菌、削り、乾燥といった工程を経て、完成するまでには約4日間。食べているときには何気なく持っていた二本の串ですが、後からその工程を知ると、一皿のぢゃんぼ餅にかけられている手間の細かさが見えてきました。

やわらかな餅と焼き目の香ばしさ、いざ実食

そして、肝心のお餅です。

平田屋では佐賀県産のもち米「ひよくもち」を使用。蒸したもち米をこね、馬鈴薯のでんぷんをまぶしながら形を整え、提供前に焼き台で軽く焦げ目が付くまで焼き上げます。

実際に食べてみると、このお餅が本当にやわらかいんです。

二本の竹串を持って口へ運ぶと、表面のほんのりとした焼き目から香ばしさを感じ、そのあとにもちっとやわらかな食感が広がります。

そこへ、とろりと絡んだタレ。ひと口食べた瞬間に、素直に「これはおいしいな」と思いました。派手さのある味ではありません。でも、その素朴さが心地よく、自然と次のひとつへ手が伸びます。

みたらしとは少し違う、忘れられないタレの味わい

席からは錦江湾を一望できます。訪れたときには、カイトサーフィンを楽しむ姿もありました。

食べながらずっと感じていたのが、「みたらし団子に似ているけれど、やっぱり少し違うな」ということでした。

旅行後に平田屋のことを改めて調べてみると、その理由のひとつが分かりました。

平田屋のタレには、鹿児島の藤安醸造がつくる「ヒシク醤油」と砂糖など、代々伝わる調味料が使われています。

これらを独自の配合で合わせ、とろみが出るまで煮詰めて作られているそうです。九州では甘口の醤油が親しまれていますが、鹿児島でも甘みの強い醤油が食文化のひとつとして根付いています。

ただ砂糖を加えただけの甘いタレというよりも、醤油のうま味やコクを残しながら、まろやかな甘さが広がっていく。僕が食べながら感じていた「みたらしとは何か違う」という感覚も、このタレの背景を知って少し納得できました。

知覧茶と山川漬が、もうひと口を誘う

平田屋では、ぢゃんぼ餅と一緒に知覧茶と山川漬もいただけます。これがまた、よく合うんです。

甘じょっぱいタレをまとったお餅を食べたあとに、山川漬をひと口。口の中がすっと切り替わります。そこへ温かい知覧茶を飲んで、またぢゃんぼ餅へ。

甘い、しょっぱい、お茶で落ち着く。

この繰り返しが心地よく、気付けば次々と食べ進めていました。お餅、タレ、漬物、お茶がそろうことで、一つの完成した「鹿児島のおやつ」になっているようにも感じます。

また食べたいと思える鹿児島の味

鹿児島には黒豚や鰹、白熊、さつま揚げなど、旅の目的になる食べ物がたくさんあります。そんな中で今回、思っていた以上に強く記憶に残ったのが、このぢゃんぼ餅でした。

特に、あのタレです。

この記事を書きながら思い出しているだけでも、「もう一度食べたいな」と口の中に味がよみがえってくるような感覚があります。

次に鹿児島を訪れる機会があれば、僕は平田屋にもう一度立ち寄りたいです。そして、周辺にある別のお店のぢゃんぼ餅も食べ比べてみたいと思っています。

特に仙巌園を訪れる予定の方には、ぜひその前後にぢゃんぼ餅を味わう時間も加えてみてください。錦江湾と桜島の風景を眺めながら味わう、焼きたてのやわらかな餅と甘じょっぱいタレ。僕にとって、鹿児島旅で出会えてよかったと思える一皿でした。

ぢゃんぼ餅 平田屋 店舗情報

店名ぢゃんぼ餅 平田屋
住所鹿児島県鹿児島市吉野町9673
営業時間9:30~17:00
ラストオーダー16:30
※お餅がなくなり次第終了
定休日木曜日
席数座敷・テーブル 最大100席
駐車場あり(最大12台)
電話番号099-247-3354
公式サイトぢゃんぼ餅 平田屋 公式サイト
Instagramぢゃんぼ餅 平田屋 公式Instagram

※営業時間・定休日などは変更される場合があります。訪問前に公式サイトや公式SNSで最新情報をご確認ください。

ぢゃんぼ餅 平田屋の場所

本記事は、取材や体験に基づいた一次情報をもとに、AIツールを活用して構成案を作成し、筆者が内容を編集・レイアウト調整しています。最終的には人の目で確認のうえで公開しています。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてなー
  • URLをコピーしました!
目次