2025年末、名古屋での1泊2日旅。メインは御菓印(ごかいん)集めで、もうひとつ、趣味を絡めた目的が「水族館めぐり」でした。地元の伊勢市周辺には鳥羽水族館や伊勢シーパラダイスが身近にあるからこそ、旅先で水族館を訪れると、展示のつくりや空気感の違いを見比べるのが楽しいんです。
名古屋港水族館は、高校の頃に一度行ったような気がする場所。ただ、何を見たのか、どう回ったのか、びっくりするほど何も覚えていません。だからこそ今回は、「今の自分の目で、ちゃんと味わってみよう」と思って行ってきました。
名古屋港エリアに到着。まずは名物ランチで腹ごしらえ


場所は名古屋市港区。名古屋港駅で降りると、ガーデンふ頭の一帯が観光スポットとしてまとまっていて、歩いて回りやすいのが印象的でした。




水族館へ向かう前に、11時頃に早めの昼食。立ち寄ったのは「釜半」さんで、名物の若鶏唐揚げ定食をいただきました。唐揚げって丸いコロッとしたイメージがあったのですが、こちらはチキンステーキのようにしっかりカットされたタイプ。カリカリ感が強く、しかもコスパが良い。旅先のランチって、下調べが的中すると一気に気分が上がりますよね。
4施設共通券は「港ごと楽しむ」人におすすめ


今回購入したのは、ガーデンふ頭の「4施設共通チケット」。名古屋港水族館に加えて、南極観測船ふじ、名古屋港ポートビル展望室、名古屋海洋博物館を回れるセットです。


通常合計より少しお得になり、水族館単体の入館料にプラスαで、港エリアの見どころをまとめて楽しめるのが魅力。さらに、もし1日で回り切れない場合でも別日利用ができる、という注意書きがあるのも親切でした(とはいえ、遠方からだと1日で巡る前提で組むのが現実的だと思います)。
荷物はロッカーへ。まずは「公開練習スケジュール」の時間をチェック


電車旅だったので、入館後すぐにロッカーへ。荷物が重いと鑑賞の集中力が削られてしまうので、ここは身銭を惜しまないのが定番スタイルです。


そして水族館に入ったら、まず確認したいのがショーや公開練習のスケジュール。ちょうどシャチとイルカの公開練習が近い時間だったので、先にそちらへ向かいました。巨大スクリーンで解説を聞きながら見られるのも良くて、「見えないところは映像で補ってくれる」観衆に配慮された造りでした。
北館の主役は、シャチやイルカにベルーガ!


名古屋港水族館は北館と南館に分かれていて、北館は「はるかなる旅、再び海へ戻った動物たち」というテーマ。シャチ・イルカ・ベルーガなど、哺乳類の迫力と可愛さを真正面から味わえるエリアでした。


特にシャチは、見られる水族館が限られる貴重な存在。中部エリアで会えるのは名古屋港水族館だけ、というのはやっぱり強い魅力です。海のハンターらしい迫力はあるのに、フォルムはどこか丸みがあって、見ていると不思議と和みます。巨大水槽の中を気持ちよさそうに泳ぐ姿は、ただ眺めているだけで時間が溶けました。






そして、個人的に今回いちばん刺さったのがベルーガ。北の海の生き物で、見た目の雰囲気だけだとスナメリに近いイメージを持っていたのですが、実物は想像以上に大きい。脂肪が厚いこともあって、体のブニブニとした柔らかさが、泳ぎの揺れから伝わってきます。






頭の「メロン」と呼ばれる丸いふくらみも含めて、独特の存在感がありました。公開練習では賢さも垣間見えて、鳴き声が想像以上に響くのも驚き。可愛いだけじゃなく、「見応えのある生き物」でした。
南館は南極への旅。だからこそ「ふじ」とセットが効く


南館のテーマは「南極への旅」。日本の海から始まり、深海、赤道の海、オーストラリアの海、そして南極の海へ——地球を縦断する流れで展示が進んでいきます。






イワシのトルネードも見応えがあり、ペンギンたちの数の多さにも圧倒されました。






ここで強く感じたのが、「南極観測船ふじ」を先に見たほうが、南館の理解が深まるということ。僕は水族館→ふじ、の順で回ったのですが、南館の終盤にある南極の展示の貴重さは、先にふじで背景を知っていたら、もっと刺さったはずだなと後から思いました。








時間に余裕があるなら、ふじ→水族館(南館)→北館の流れをおすすめしておきます。ちなみに水族館には、再入場もできる仕組みがありますよ。
記憶のない再訪で、再発見。だから、水族館巡りは楽しい。


高校時代は、きっと見どころも分からず、ただ通り過ぎてしまった名古屋港水族館。でも今は、水族館そのもののつくりや展示の意図まで含めて楽しめるようになっていて、同じ場所でも体験の濃度がまるで違いました。
シャチの迫力、イルカのしなやかさ、ベルーガの存在感。そして南館の「南極への旅」が、港という場所とちゃんとつながっていること。名古屋港は、観光スポットであり、日本を支える物流の港でもある。その両方を感じられるのも、このエリアならではだと思います。
次に行くなら、今度は「ふじ」からスタートして、南館の余韻をもっと深く味わってみたいです。そんな次の楽しみを残してくれたのも、今回の名古屋港水族館でした。



