蔵に灯るコーヒーの香り―「モグラカフェ」で味わう、音楽と創作の時間(伊勢市・小俣町湯田)

2025年10月16日に伊勢市に新しくオープンした「モグラカフェ」へ行ってきました。ちょうどお昼どきだったので、ランチを兼ねての訪問です。

場所は、伊勢市駅方面から度会橋を渡り、上地町のドン・キホーテを過ぎて、はま寿司やココスの並ぶ通りの手前あたり。知っていると迷わないけれど、「知る人ぞ知る」感がある立地です。

オーナーは音楽ユニット「モジプール」で活動するご夫妻。ご主人はデザイナーでもあり、店内の随所に遊び心が潜んでいます。モグラの小さなキャラクターが器やコースター、店内のどこかに忍び、思わず探したくなる。創作の楽しさが空間そのものに染み込んでいました。

目次

注文はカウンターで、前払い制

店名のとおり、建物は蔵。もともとお米などを保管していた蔵をリノベーションしたそうで、力強い梁や土壁が空間の輪郭をつくります。扉をくぐると、ひんやりした蔵の空気と焙煎の香り、そして、やわらかな音楽が流れている…肩の力がすっと抜ける心地よさがありました。

到着後、まずはカウンターでオーダーして会計を済ませ、席札を受け取ります。ドリンクやスイーツにはセット割引があり、食後にコーヒーや甘いものを合わせる背中をそっと押してくれます。

この日のランチは「甘くないフレンチトースト」と「リゾット」の2本立て。私はリゾットを選びました。用意されていたのは、セロリ香るトマト系と、魚のうま味を重ねたトマト系(ツナトマト)。今回は後者をチョイス。さらに、せっかくなので濃厚なチーズケーキと浅煎りコーヒーのセットにしました。

濃縮されたひと口が続く、ツナトマトリゾット

運ばれてきた蔵の陰影に映える一皿。スプーンを入れると、お米はほんのり芯を残しつつ全体はクリーミーです。トマトの酸と甘みにツナのコクがじっくりと重なり、オイルの艶が旨味をまとめます。ひと口ごとに「凝縮」を感じるタイプのリゾットで、落ち着いた蔵の空気とよく似合う、じんわり満たされるおいしさでした。

コーヒーは浅煎りの余韻を。香りと温度の変化を楽しむ

コーヒーはテイストのレンジが3段階。私は中間レンジの浅煎りをチョイスしました。口に含むと軽やかで、香りが鼻の奥をすっと抜けます。熱いときは果実味の輪郭が立ち、温度が落ちてくると甘みが前景に。店主も浅煎り好きとのことで、温度による香味の変化を大切にされているのだとか。音楽がBGMとして鳴る空間で、香りもまた流れる感じです。時間とともに表情が変わっていくのが楽しいです。

スイーツはご褒美の濃厚チーズケーキ+蜂蜜のひとさじ

スイーツはガトーショコラや日替わりのケーキがあり、この日は濃厚チーズケーキを選択。一口目で密度がわかるタイプで、ねっとりと舌に絡み、熟成のうま味がじわっと広がります。ブルーチーズ由来の香りが上品に立ち、浅煎りコーヒーの明るさと並べると互いの輪郭がくっきり。

味変用の蜂蜜が面白く、濃厚×濃厚の背徳的な組み合わせは幸福感が高いです。大きめ一口でも、小さく舐めるだけでも満足度が高く、普段は軽めのチーズケーキを選びがちな人にもご褒美としておすすめです。

蔵 × 音楽 × デザイン × カフェという、創作の掛け算

蔵という器に、音楽とデザイン、料理とコーヒーが重なる。店内にはモグラの小さなキャラクターが潜み、見つける楽しさがある。リゾットの器にも、コースターにも、どこかに「いる」らしい(私は見つけられず…次回の楽しみに)。空間を巡りながら、五感で遊ぶ――そんな体験がこのカフェの核にあると感じました。

おしゃれと居心地が両立しているのも魅力。凛とした蔵の骨格がありながら、音楽と香りが緊張をほどき、会話が自然にほどけていく。創造の熱が静かに漂い、長居したくなる時間が流れます。

モグラカフェはこんな人におすすめ

  • 空間の物語が好きな人:蔵のリノベ、梁の存在感、音楽。建築と音の調和を楽しめます。
  • こだわりのコーヒーに浸りたい人:温度で変わる香味の変化をゆっくり味わえる環境。
  • 濃厚スイーツ×コーヒーのペアリングが好きな人:蜂蜜の味変も含め、余韻を重ねる楽しみがあります。
  • 静かに創作に浸りたい日:読書、ゆったりとした時間を過ごすのに◎。

2025年10月16日にオープンしたばかりのモグラカフェ。道から少し曲がった先に、ふいに現れる蔵の入口。そんな発見の感覚も含めて、目的地として訪ねたい場所です。カフェの営業だけでなく、音楽ユニットとしての顔を持つオーナーご夫妻のこと、今後のイベントのこと――これからの展開にも期待が高まります。まずは一度、モグラカフェに行ってみてください。

モグラカフェ お店情報

項目内容
店名モグラカフェ(Mogura Cafe)
オープン日2025年10月16日
住所三重県伊勢市小俣町湯田570
アクセス近鉄・JR「宮川」駅から徒歩約27分
駐車場敷地内に約10台
営業時間9:00〜17:00
モーニング9:00〜11:00
ランチ11:00〜14:00
定休日月曜・火曜
注文・会計先にレジで注文・前払い制
席・設備蔵を改装したカフェ(築100年以上の蔵/ライブ可)
備考音楽ユニット「モジプール」の拠点。イベント/ライブ実施の案内あり。

最新の情報は公式WebやSNSでご確認ください。

本記事は、取材や体験に基づいた一次情報をもとに、AIツールを活用して構成案を作成し、筆者が内容を編集・レイアウト調整しています。最終的には人の目で確認のうえで公開しています。

 

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