I-OPEN Central MIE Session 参加記録「当たり前を問い直すと、未来が見えてくる」

2025年9月24日、伊勢市で開かれた「I-OPEN Central MIE Session」に参加してきました。テーマは「自社の当たり前を再定義するブランド戦略」。さらに「おにぎりせんべい工場見学付き」という特典もあり、これは行くしかない!と現地に足を運びました。

子どもの頃から食べ慣れてきた「おにぎりせんべい」。その裏側をのぞきながら、「当たり前」とブランドの関係について考えてみたい。そんな期待を持って参加した時間でした。

I-OPEN Centralとは

中部地域は、世界に誇る製造業の集積地である一方、多くの企業が事業承継、新規事業の創出、それに伴う人材確保といった共通の課題に直面しています。これらの課題を乗り越え、地域全体として持続的に発展していくためには、個社の努力だけでなく、企業や地域の垣根を超えた「共創」が不可欠です。そこで中部経済産業局は、JR東海グループと共に、地域の未来を切りひらく「仲間」づくりのためのプロジェクト「I-OPEN Central」を始動します。I-OPEN Centralは「地域が抱える社会課題」に焦点を当て、誰かの助けになりたい、社会をより良くしたい、そんな想いと創造力を起点に、個人・企業・自治体が立場や役割を超えて未来をきりひらく取り組みを支援するプロジェクトです。

参照:コノミチ【I-OPEN Central MIE Session】 自社の”当たり前”を再定義するブランド戦略

目次

工場見学で学んだ「生地のやわらかさ」の秘密

こちら、できたてのおにぎりせんべい

会場ではまず、工場の動画を交えた見学からスタート。蒸した米を型で抜き、寝かせ、乾燥させ、焼いて味付けして包装する。一連の製造工程を経て、私たちの手元に届くおにぎりせんべい。

試食させてもらった出来立ての「おにぎりせんべい」は、慣れ親しむサクッと軽いのにふわっとやわらかい食感。関東の主流は草加せんべいを代表とする「硬いせんべい」で、「おにぎりせんべい」は新潟のソフトなせんべいを師としています。なので、「伊勢発のソフトせんべい」というブランドとして、自然に根付いてきたのだと知りました。

「打率より打席数」から学んだ挑戦の姿勢

後半はトークセッション。登壇したのは、IXデジタル株式会社 代表取締役の神山さんと、岐阜県関市の老舗カミソリメーカー ニッケンかみそり株式会社の常務取締役の熊田さん。お二人の話が、とても印象に残りました。

神山さんが強調していたのは、「都会の真似をしても意味がない。地方だからこそできることをやる」という視点です。さらに、「打率を上げるよりも、まずは打席に立つことが大事」との言葉も響きました。完璧を目指すより、まず挑戦の場に出てみる。その繰り返しがブランドを育てていきます。

一方の熊田さんは、縮小するカミソリ市場の中で、農業の課題に目を向け、ぶどうの巻きツルから発生する病気に着目!ぶどうの巻きツルを処理する機械「ぶどう巻きつる処理機」を5年かけて開発されました。何度も農家に足を運び、現場の声を聞き、改良を重ねた結果「こんなのを待っていた」と受け入れられたそうです。ニッチな市場だからこそ熱心に使ってくれる人がいる。自らの足で開拓し、機械を実現したエピソードに胸を打たれました。

ブランドは積み重ねでできている

セッション全体を通して感じたのは、ブランドとは「一発の特別な成功」で生まれるものではなく、日々の地道な積み重ねの延長にあるということでした。

特許や商標といった制度ももちろん大事ですが、それ以上に大切なのは、企業の理念や働く人たちの思い、そして地域との関わり。おにぎりせんべいが「三重といえば」と愛される存在になったのも、地道に続けてきたものづくりと、地域での存在感の積み重ねがあってこそだと思います。

そしてこれは企業だけでなく、地域や個人にもあてはまるのではないでしょうか。町のブランドも、人の信頼も、一朝一夕には築けない。小さな「当たり前」を重ねることが、未来につながるのだと改めて感じました。

参加を通じた学び:地方ならではの視点と当たり前をつくる積み上げが大切

IXホールディングスの入口に君臨していた「おにぎり坊や」

今回のセッションを通して、地方だからこその地道な積み重ねがブランドをつくっていくこと、それは単なるモノだけではなく、一人ひとりが意識を持つことで地域のブランドが育っていくというポイントを理解できました。

I-OPEN CENTRALさんは様々な地域でセッションを開催されていますので、気になる方はぜひ参加してみてください。地方だからこその「当たり前」を問い直す視点は、必ず自分の活動や仕事のヒントになるはずです。

本記事は、取材や体験に基づいた一次情報をもとに、AIツールを活用して構成案を作成し、筆者が内容を編集・レイアウト調整しています。最終的には人の目で確認のうえで公開しています。

 

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