最近、取引のある事業者さんがInstagramで積極的に発信されていて、「これは、とても良いInstagramの活用だな」と感じたので、今回はそのことについて綴ってみたいと思います。
配達先や取引先を楽しく紹介する投稿スタイル
その事業者さんは以前から「SNSをやってみたい」と話していたのですが、最近になって投稿が継続的に行われています。おそらく、社内に発信が得意な方が入社されたか、あるいは何かきっかけとなる研修などを受けたのかもしれません。お会いした際に、ぜひそのきっかけを聞いてみたいと思っています。
投稿内容は、配達先や取引先を訪れた際に撮影した写真や、ちょっとした日常の様子を楽しく紹介するもの。見ている側もあたたかい気持ちになる投稿です。
通常業務＋αで発信を定着させる工夫
印象的だったのは、「普段の業務の中で動画素材を集めている」という点です。配達や訪問のついでに撮影し、帰社後に編集して投稿をする。この流れは業務負担になりにくく、継続しやすい方法だと感じました。見たところ、あらかじめ投稿の型（フォーマット）を作っておいて、それに合ったシーンを撮影されているようです。
また、「取引先の紹介」をテーマにしていることで、相手との関係性もより良好に。特に観光業や飲食業など一般のお客様向けのビジネスであれば、SNSで紹介されるのはとても嬉しいこと。信頼関係があるからこそ成り立つ発信だと感じました。
新規顧客よりも、既存の関係性の深化に強み
もちろん、SNSには新規顧客と出会うチャンスもありますが、今回のような発信の魅力は「すでに関係のあるお客様とのつながりをより深くすること」にあると感じます。紹介された側は嬉しくなりますし、投稿を見た方にも「こんな関係性が築かれているんだな」という印象が伝わります。お仕事の裏側が少し垣間見える投稿は、従業員にとっては当たり前でも、見る側にとっては新鮮で印象的に映ります。
気負わず、楽しんで発信 一工夫して継続的な発信を
SNS投稿は「手間がかかること」と思われがちですが、業務の延長線上で「ちょっと撮ってみようかな」という気持ちで素材を集めていくスタイルであれば、無理なく続けられます。
撮影はスタッフ、編集や投稿は別のスタッフが担当するなど、分業スタイルでももちろんOKです。また、私のような個人事業主をうまく活用していただくのも一つの手です。何より大切なのは、「気負わず、楽しみながら発信を続けること」。その積み重ねが、客単価の増加や新たな顧客との出会いにつながっていきます。
事業者さんのSNS活用は、個々の店舗や会社だけでなく、地域全体の魅力発信にもつながります。まずは、身近なところから。気軽に、そして楽しみながら始めてみるのがおすすめです。
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