森は海の恋人 牡蠣を育む湾を育むお話に勝手に親近感を抱いて

鳥羽湾の海が一望できる三重県鳥羽市の老舗旅館「扇芳閣」さん。コラム用の写真を撮影をさせていただいたコラム内で触れられていた「気仙沼の牡蠣漁師 畠山重篤さん」の書籍を手に取りました。

note(ノート)
「海を育てる森がある」鳥羽の旅館が、森に遊び場とツリーハウスをつくった理由:造園家・溝口達也さん × ... 伊勢志摩の鳥羽にある旅館・扇芳館(せんぽうかく)。 2020年4月、5代目の社長を継承した、せんとくん(谷口優太)は、これからの旅館のリブランディングに合わせて、リニ...

実は畠山さんは2020年10月に鳥羽市民体育館サブアリーナで開催された「森里海を結ぶフォーラム」の基調講演でお話をお聴きしていました。講演は鳥羽市の海藻博士をはじめとした方との意見交換の場で、拝読させていただいた書籍の中にも触れられている「フルボ酸鉄」に関してやりとりが特に印象的でした。扇芳閣さんのコラムでも、造園家の溝口達也さんも「フルボ酸鉄」のお話に触れられています。

鳥羽 浦村の牡蠣筏の様子

フォーラムで海藻博士は「ただ単に鉄を海に入れたら良いというような間違った解釈が広がってはいけない」という危機意識を持っていました。確かに書籍を読むだけでも、まだまだ「フルボ酸鉄」に関して理解が足りていません。

植物性プランクトンや海藻が海中の窒素やリンなどの栄養を取り込む際に、その助けとなる働きをするのが鉄分です。では、その鉄分はどこからくるのか?広葉樹の落ち葉が腐葉土なる際にできるフルボ酸が地中の鉄と結合して「フルボ酸鉄」となり、山から川、そして海へと流れ込みます。

上記の文で大枠のイメージは想像できるものの、自然界は雄大です。複雑で様々な条件が連なって、自然が巡り巡っている。海を守るために山に木を植え、変化を見続けてきた畠山さんだからこそ見える景色、未来があるのだと思いました。

機会を見つけて、宮城県気仙沼市にある牡蠣の森を訪れてみたいものです。

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