三重県津市の「きたざわ農園」さんが取り組む、新たなぶどう事業。そのぶどう事業を紹介するWebページ制作と、初収穫に向けたクラウドファンディングのサポートをさせていただきました。
白ネギの農家さんが、なぜぶどうを育てるのか。初めての実りを、どんな未来につなげていきたいのか。
畑に足を運んで写真を撮り、お話を伺いながら、その挑戦を伝えるお手伝いをしてきました。今回は、お仕事の実績とともに、伴走する中で感じたことをご紹介します。
白ネギ農家の新しい挑戦

きたざわ農園さんは、津市雲出地区で白ネギを中心に栽培している農家さんです。これまで培ってきた農業の経験を土台に、新たな事業としてぶどうづくりに挑戦されています。
2025年春に植え付け、2026年9月には初収穫を迎えました。「ぶどうって、そんなに早く収穫できるの?」と、僕も驚いたところです。一般的な栽培では、これほど早い収穫は簡単ではありません。

その背景にあるのが、「根域制限栽培」(こんいきせいげんさいばい)という方法です。
鉢などを使って根の広がる範囲を制限し、必要な時期に必要な量の水や肥料を届けやすくする栽培方法です。きたざわ農園さんでは、白ネギづくりで培ってきた管理の考え方を生かし、試行錯誤を重ねながら、植え付けの翌年に初めての実りを迎えました。

育てているのは、シャインマスカット、ナガノパープル、クインニーナ、BKシードレスの4品種。いずれも種なしのぶどうとして育てられています。
畑の変化を写真と言葉に

今回、僕が担当したのは、ぶどう事業のWebページ制作と、クラウドファンディング実施に向けたサポートです。どちらも進めるにあたり、素材となる写真を撮るため、畑にも継続して足を運びました。
訪れるたびに、少しずつ育っていくぶどう。最初から完成した実を見るのとは違い、その過程を追ってきたからこそ、立派な房になった姿が印象に残っています。

新しい事業を紹介するとき、収穫されたぶどうの写真はもちろん大切です。ただ、そこに至るまでの変化や、育てている方の考えも、一緒に伝えたいと思っていました。
Webページやクラウドファンディングの原稿では、ぶどうの特徴に加え、挑戦の背景やこれから目指す姿を整理。畑で見たこと、伺ったお話を、写真と言葉で届ける制作になりました。

初収穫の喜びを分かち合う

今回のクラウドファンディングには、初収穫のぶどうを知ってもらうこと、そして、その実りを応援してくださる方と一緒に喜びたいという思いが込められていました。
さらに、その先にあるのが観光農園の構想です。ぶどうを育てて販売するだけでなく、将来は人が訪れ、農業に触れて楽しめる場所へ。今回の挑戦は、その未来に向けた一歩でもあります。
目標金額は50万円。支援金は、主に第3圃場の整備に向けた苗代に活用されます。
2026年7月1日から31日まで実施した結果、53人から524,000円の支援が集まり、目標を達成しました。

応援してくださった方の中には、60代、70代の方もいらっしゃったと伺っています。オンラインでの支援に不慣れな方もいると思うので、年齢を重ねた方々からも応援が寄せられたことは、僕にとって印象的でした。
数字としての達成だけでなく、農園の挑戦を応援する人とのつながりが感じられる結果になったと思います。
知ってもらうために。SNS発信とプレスリリース
実施にあたっては、きたざわ農園さんのInstagramでの発信に加え、プレスリリースを活用した広報にも取り組みました。
津市役所へプレスリリースを届け、新聞などの媒体に取り上げてもらうきっかけをつくりました。その後、毎日新聞のデジタル版や三重タイムズで紹介していただき、掲載を通じて知ってくださった方もいたと伺っています。

僕は、クラウドファンディングは「準備が7割」だと思っています。これは厳密な数字というより、それくらい始まる前の準備が大切だという意味です。
なぜ挑戦するのか。支援金を何に使うのか。その先に、どんな未来を目指しているのか。
まずは、その思いを分かりやすく伝えられるようにすること。そして、誰に、どんな方法で知ってもらうかを考えること。ページを用意するところから、情報を届ける手段まで含めて準備する必要があると、今回改めて感じました。
プレスリリースが、その一端を担えたことは本当に良かったなと思っています。
観光農園への歩みと、来年の実りへ

ぶどうが育っていく時間を見せていただきながら、新たな挑戦を伝えるお手伝いができたことは、僕にとっても貴重な経験でした。
Webページ、写真、原稿、広報。それぞれの制作や発信を通じて、取り組む人の思いを、受け取る人へ届けていく。今回の仕事も、エイチエムプロデュースとして大切にしている姿勢につながっています。
初収穫を迎えたきたざわ農園さんのぶどうが、これからどんな人と出会い、どんな農園へ育っていくのか。僕も、その続きを楽しみにしています。
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