藤田晋『勝負眼』読了。経営と投資判断の軸になる「3つの見方」

「サイバーエージェント」と聞くと、僕にとっては身近な会社です。ABEMA、Webメディア、広告、ゲームやアニメの領域まで。いくつもの事業が生活のどこかに入り込んでいて、気づけば触れている。そんな存在感のある会社です。

今回手に取ったのは、サイバーエージェント会長・藤田晋さんの『勝負眼』。ちょうど代表を次世代へ渡し、ご自身は会長へ――という節目のタイミングで世に出た一冊です。若い人が中心の会社で、自分だけが「例外」のまま居座るのは違う。そう考えて数年かけてバトンを渡した、という話は、読み始めてすぐに印象に残りました。

目次

経営本というより、駆け引きメインのエピソード満載

この本は、いわゆる経営ノウハウ本の体裁ではありません。むしろ競馬と麻雀の話がたっぷり出てきて、「そっちがメインなんだ」と思うくらいです。勝負の裏側にある判断の癖や当時の空気感、そして失敗や批判も含めた生々しさに触れられて、どんどん内容に惹き込まれていきます。

上場当時の熱狂、ネットバブル崩壊後の逆風、叩かれた経験。そうした激動をくぐってきた人の言葉は、派手な結論よりも「腹の据わり方」が伝わってきます。読んでいる側も、ちょっと背筋が伸びます。

「会社を見る3つのポイント」が、投資の考え方にも効きそうだった

僕が特にメモしたのは、会社や経営者を見るときの「軸」として語られていた3点です。

  • 1つ目は、世の中の流れに乗っているか。今ならAIのように、時代の潮目が変わるところにいるかどうか。
  • 2つ目は、経営者がイケているか(魅力や強みがあるか)。言い換えると、意思決定の質とスピード、その人が背負っている覚悟。
  • 3つ目は、仲間に慕われ、集まっているか。人がついてくる経営は、結局ここが強い。組織は一人では作れないから。

業績や財務指標は当然見るとしても、「人」と「流れ」と「仲間」という三つの視点は、投資判断にも転用できる感覚がありました。数字だけだと見落とす“匂い”を、補助線として引いてくれる感じです。

麻雀に学ぶ、「降りること」の強さと難しさ

もう一つ面白かったのが、麻雀的な勝負勘の話。

勝負どころで大きく張る胆力も大事。でも同じくらい、張りたくなる局面で「降りる判断」ができるかどうか。ここが強さになる、というニュアンスが何度も出てきます。

ビジネスも似ています。熱くなって突っ込みたくなる瞬間ほど、撤退のラインを冷静に引けるか。逆に、ここは勝ち筋があると読んだら、フルベットする覚悟を持てるか。この「押す・引く」を見極める嗅覚のある人が、結果として大きな局面を取りにいける――そんな流れが腑に落ちました。

自分を炙るという、ちょっとリアルな自己管理

あと、とても共感したのが「家でPCを開くと、つい動画を見ちゃう」みたいな話です。

その上で、目標を公言して自分を「炙る」。じわじわと逃げ道をなくして、結果を出す方向へ自分を追い込む。さらにそれを周囲(副社長など)にもやり続ける。

個人事業主の僕は、組織を炙るという立場にはありませんが、自己管理としてはすごく現実的です。意思の強さだけで勝負しない。仕組みで自分を動かす。ここはそのまま持ち帰れる学びでした。

読み終えて残ったのは、「勝負強さ=冷静さ」でした

『勝負眼』を読み終えて思ったのは、勝負強さって、気合いや豪胆さだけじゃないということです。むしろ、熱くなる瞬間ほど冷静に降りられるか。流れを読んで張る場所を絞れるか。自分の弱さを前提に、仕組みで戦えるか。

派手な言葉よりも、そういう「地味な強さ」が、読み終わったあとに残りました。

経営に興味がある人はもちろん、投資の判断軸を増やしたい人、そして「自分の勝負どころって何だろう」と考えている人にも、きっと刺さる本だと思います。僕も、まずは麻雀に触れてみようかなと思います。

気になる方は要チェック

勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術 単行本 – 2025/11/19 藤田 晋 (著)

本記事は、取材や体験に基づいた一次情報をもとに、AIツールを活用して構成案を作成し、筆者が内容を編集・レイアウト調整しています。最終的には人の目で確認のうえで公開しています。

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